便利ツール2 気象予報士試験用定規 [気象予報士試験 便利ツール]
実技試験の計算問題や解析問題では、天気図などの資料からいろいろな数値の読み取りをしなくてはなりません。試験会場では定規とデバイダーの持ち込みが許されているので、試験に特化した定規をデザインしてみました。
この定規には、次の3つの機能があります。
①10分割デバイダー
・10mmから40mmまでの寸法を10分割できます。例えば、エマグラムから温度を読み取ったり、レーダー画像から移動距離を読み取ったりするときに、いちいちデバイダーで読んだ値を割り算する必要がなくなります。(非常に強力です!)
②16方位尺
・16方位を判別できるスケールです。擾乱の移動方向を読み取る問題がよく出ますが、このスケールを使うと簡単に16方位を判別できます。使用例を以下に示します。この高気圧は、東南東に15ノットで進んでいることが分かります。
③海里尺
・距離を海里で測れます。緯度によりスケールが変わるため、20-30, 30-40, 40-50度用の3スケールが入っています。過去の試験問題から、縮尺を割り出して作っています。例えば、擾乱の移動速度の問題では、24時間で600海里進めば25ノットと、このスケールを当てるだけで即座に分かります。
写真のように、北緯30度と40度の間は6X100NMと読むことができます。(これに合わせてあるので当たり前ですが)
今回の実技試験でも非常に役に立ちました。ぜひこのようなオリジナルスケールを用意することをお勧めします。
今回の実技試験でも非常に役に立ちました。ぜひこのようなオリジナルスケールを用意することをお勧めします。
作り方
1.Illustratorなどのソフトで、①、②、③のスケールパターンを描画
2.①を白のシール用紙に印刷
3.②、③を左右反転させ、透明のシール用紙に印刷
4.市販のものさしの余白に、2を上面に、3を下面に貼る
※余白が多いものさしを選んでください。写真では、KOKUYO CL-R15を使いました。
※2018.10.15追記
・第51回の試験案内では、分度器付きの定規の使用が禁止されています。本定規の16方位尺がそれにあたる可能性がありますので、使用は控えた方が無難でしょう。
目視で16方位判断できるように訓練されて下さい。
※2018.10.15追記
・第51回の試験案内では、分度器付きの定規の使用が禁止されています。本定規の16方位尺がそれにあたる可能性がありますので、使用は控えた方が無難でしょう。
目視で16方位判断できるように訓練されて下さい。
2015-03-10 06:51
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コメント(6)
こんにちは。
気象予報士試験を、受験し続け、、、落ち続け、、、、
夏の試験で8回目の受験となります。
今は、子育て中の専業主婦なのですが、
6月に第2子の出産をひかえ、
出産前の今の時期に、実技試験の勉強を頑張っているところです。
この定規、すごくいいなぁと思いました。
でも、自分で作成するとなると、大変だな・・とも思いました。
なので、
もしよければですが、これを売ってくださいませんか??
お値段は、お任せするので。。。
8回目の受験にして、
初めて、学科2科目とも免除となり、次こそは合格しないなぁと思っているところです(^_^;)
by リリー (2015-05-08 17:22)
リリーさま
こんばんは。子育て、出産を控えての受験大変だと思います。尊敬します。私も子供が小さいので朝早起きをして勉強の時間を確保しておりました。
学科免除で次回がチャンスですね。ぜひ頑張って合格を手にして下さい。
定規の件、ぜひご協力させて頂きたいと思います。
下記に直接mail下さい。
yavignon@gmail.com
yavi
by yavi (2015-05-08 20:16)
すみません、私も今回、実技試験を受けます。
去年の夏、初めて受験した時に、まぐれで学科が通ったのですが、
冬の試験は仕事と重なって、行けなかったので今回落ちたら1から出直しです。
計算は得意なんですが、文章で答えるところはさっぱりです…。
あと、最初に出てくる低気圧の進行方向の矢印の方角で悩みます。
これは、この定規があれば、なんとかなるんじゃないか?と思いました。
プリンターはあるので、シールのデータいただけないですか?
もちろん、料金はお支払いします。
上のアドレスにメールしても良いですか???
by mirai (2015-06-05 13:02)
miraiさま。こんんちは。
私も擾乱の進行方向をよく間違え、この定規を思いつきました。
下記にmailいただけれれば、ご協力できると思います。
yavignon@gmail.com
by yavi (2015-06-06 05:36)
非常に秀逸なアイディアで感服しておりますが、一点気になる事があるのでコメントさせて下さい。
先日配布が開始された平成30年度第2回(第51回)気象予報士試験の受験案内では、分度器付の定規は使用不可となっており、16方位判別用の目盛りが分度器に該当すると解される恐れがあると思われます。
by Prometheus (2018-10-14 16:09)
Prometheus様
コメントありがとうございます。
確認しましたが、今では分度器や三角定規、分度器付きの定規まで持ち込めないのですね。
私は、16方位の読み取りを間違えることが多かったので、このような定規を作ったのですが、定規に頼らず、目視で判断できるようになりなさいということでしょう。
記事には追記でコメントしておきます。
yavi
by yavi (2018-10-15 12:49)