SSブログ

世紀の大潮 モンサンミッシェル周辺で過去最大級の潮位 [気象]

ネットニュースで、モンサンミッシェルの下記の様な話題が報じられてました。

以下AFPBB Newsより抜粋
「欧州で20日に観測された日食の影響もあり、21日夜の潮位はモンサンミッシェルの周辺で14メートルを超え、理論的な最大値が120の潮位の指数が119となる過去最大級の高さとなった。」

「日食の影響もあり」 という言葉が非常に気になりました。日食が大潮に影響する?

よく考えると、潮汐の現象は、太陽・地球・月の引力が関わり合って決まる現象なので、それぞれの位置関係がその大小を決めているわけです。「日食の影響もあり」の意味は、日食が起きる特定な太陽・地球・月の位置関係という意味だと解釈すれば良いのでしょう。

通常、新月(満月)のときは大潮になりますが、太陽と月は同じ子午線上(180度反対)に来るけれど緯度(天球上の)が異なるため両者は重なりません。ところが日食・月食の時は緯度も同じとなり、太陽・月・地球が完全に一直線となります。ということは、太陽・月の引力の方向が一致するということになるわけです。このため、通常の大潮よりも大きな潮汐力を引き起こすと考えられます。

この効果にプラスして、春分の日で太陽が赤道の真上に来ること(地軸に対し太陽が直角となる)、スーパームーンの時期に重なっていること(月の距離が近い)も影響して、ほぼ理論最大値に近い条件となり、タイトルの「世紀の大潮」になったのでしょう。

余談ですが、スーパームーンの時は、皆既日食が観測される範囲が広く、皆既の時間も長くなります。地球に投影される月の影が大きくなるので、当然ですね。



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

さくらの開花予想彼岸過ぎたのに雪 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。