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露光時間の長時間化 その2 現状の評価 [天文]

前回の記事で、目標をf=700mmの直焦点で、180秒の撮影を目標と定めました。
そこで、現状を把握するためガイド精度を測定しました。

本来なら、自動ガイドの装置を使って、Pixel単位でのズレ量を測定するのでしょうが、そのような装置もないので、実際にカメラで撮影し、星像からズレ量を測定しています。

測定は、ノータッチガイドで星像を撮影し、その像を拡大し、対角線のPixelサイズを測るという方法です。測定した結果を下に示します。
ガイド限界現状

PENTAX KPのRAWデータで取っていますので、画素数は6014×4000です。露光時間が短く、ガイドのズレが小さいところでの対角線の画素数が約10程度です。これを最小画素とします。

露光時間が長くなると、ガイドのズレにより星像が伸び、対角線のPixel数が増えて行きます。
さて、どこまで許容できるかで限界値が決まるのですが、許容値は、最小Pixelの√2倍の14Pixelとしました。根拠は、例えば、ガウス光学系で使われるレーリー長も、ビームウエストの√2倍としてまして、何かの限界値を決めるとき、最小値の√2と定めることがよくある。という、あまり根拠のない値です。グラフの中に星像の写真を貼ってますが、この伸びまで許せるか議論のあるところですが、許すとして14Pixelと決めることにします。

現状の何も手を加えない状態での限界時間は、90秒です。極軸もいい加減なので、思ったより良かったと思いますが、目標値の180秒の1/2しかありません。星像を見ると、赤緯方向にのびているので、極軸精度の問題が大きいと感じます。

そこで、今後どのようなことを行っていくかですが。

1.最初に、極軸合わせの精度を極限まで上げます。
2.次に、バランスを合わせます。

IMGP1756
写真は、使用しているNJP赤道儀です。マッチプレートを取り付けていますが、右側の鏡筒バンドに105HDEFを取り付けています。左側には昔ガイド鏡を使っていたころの名残りで、X-Y微動ステージがついていますが、今は使っていません。このため、赤緯方向のバランスが非常に悪くなっています。

赤緯方向のバランスは、あまり効いてこないとは思いますが、気持ちが悪いので、ここも改善する予定です。

1,2,をやっても目標を達成できなければ、

3.オートガイドの導入です。

最小の予算で実現したいので、3万円以内を目標とします。(小遣いをためなくてはいけないので、しばらく先となりますが)



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