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露光時間の長時間化 その3 改善その1 [天文]

前回の記事で、現状では90秒の露光が限界ということが分かりました。

NJP赤道儀は自宅のベランダに設置してあるのですが、極軸はそれほど正確に合わせてませんでした。追尾精度の測定の結果、赤緯方向に星像が伸びていたので、主に極軸のズレが主な原因と考えられます。

そこで、まず極軸の正確に合わせるということをしました。極軸望遠鏡は北極星が見えないため使えないので、ドリフト法により合わせました。約2時間ほどかけて、これが限界かなというくらいまで合わせ込みを行いました。

精度評価結果を下図に示します。
ガイドの限界に挑戦

測定は前回同様、露出時間を変え露光した画像の、星像の対角線の長さを測っています。一つの露光時間について、4回程度のデータを取っています。限界値は14pixelとしています。
この結果を見ると、良い状態と悪い状態と2分されており、良い状態は青の線で示した様に、240秒でまで可能と言えます。一方、悪い時は約2倍の傾きで、星像が伸びていきますが、それでも120秒はガイド可能といえます。改善前と比較すると、露光時間を伸ばすことができました。

目標の180秒のところを見てみると、3/5の60%のコマでOKという結果で、それほど悪い結果では無いと感じています。

実際この状態で、すこし撮りだめて、何割くらいのコマ数をスタックに採用できるかを把握して、次の対策を進めて行きたいと考えます。

次の手段として、極めて悪い現在のバランスを改善しようと思ってますが、方法は、赤道儀のヘッドプレートを2台並列用から、単一鏡筒用に変えることです。
そのためのヘッドプレートを設計したので、次に試していきたいと思います。


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